技術革新

 7/01にN君が、キャノンの最新型デジカメ[IXYデジタル300]を持ってきてくれた。このカメラは、従来の普通のデジカメと違って、弁当箱よりも 小さなプリンターCP-10(三万円)を取り付けることが出来、名刺大のカー ド型写真を1分弱で印刷できる。一口に言うと、「デジカメ型ポラロイドカメラ」 なのである。しかも、これは一枚撮れば、何枚でも焼ける。

フジの1700Zを持っているのもかかわらず、なぜまたこのカメラを買った かと言うと、このカメラは、名刺大とは言いながら、ともかく、写した写真を、 即自分の手で、カード型の写真にすることができるからである。パソコンを通す 必要がない。パソコン的機能は、最小限のものが、カメラ側にインストールされ ており、やってみると、信じられないぐらい、簡単に三色刷りプラス、オーバー コートができるのだ。

これまで、写真と言えば、撮ったら必ずカメラ屋に持って行き、現像・焼き付 けをしてもらわなければならなかった。ところが、このカメラからは、その手続 きは不要だ。自分でバンバン撮ってきて、自分の欲しいものだけを焼けばよい。 枚数も自由だ。人に上げたければ、複数枚焼けばよい。(但し、少々高い。)

問題は、コストだが、36枚取りが1500円(一枚が税込み43円)。これ を高いと言うか、安いと言うか、その人の価値観次第という気がする。

さて、使い方だが、普通の常識からすると、風景写真・人物写真だが、何しろ、 ポラロイド的性能を持っているので、私はむしろ、メモ的な写真、すなわちバス の時刻表を撮ったり、黒板の講義録を撮ったりするのが良いのでは、と思ってい る。(あとでコピーで拡大使用する。)

盆休みの帰郷

  例年8/13~15は、田舎の平戸に墓参に帰らなくてはならない。13日は、 ちょうどうまい具合に私の生まれ故郷平戸市志々伎町の入口の高みに車を止めた ので、昭和30年(1955)の市制施行当時のことを思い出して、46年ぶり に、同じ場所から、同じ写真を撮ってみた。思い起こせば、あのとき私はまだ18歳の高校三年だった。カメラは最初のカ メラで、コニカの4500円のプラスチックのカメラだった。それでここから撮 った写真が、運よく志々伎町観光協会主催の観光写真展に入賞したのである。あの時と違うのは、46年たって、カメラはデジタルとなり、フィルムは「い くら撮ってもタダ」のコンパクトフラッシュメモリーになったことである。した がって、何枚でも気楽に条件をいろいろ変えて撮れるし、また焼く段になれば、 良いのだけ、好きなのだけを焼いてみることができる。8/13~14は雲が多かったが、15~16と雲一つない上天気となり、と ても日なたは歩けない暑さとなった。
朝10時ごろ、空気が澄んで、周りの山々がことのほかきれいに見えたので、 急に写真を撮る気になり、カメラを持って、前の海べりに出た。
そして、何枚も周辺の山の写真を撮ったが、それだけでなく、2年前に立った ドコモのアンテナ塔とか、海のなかに特に増えたおなじみのくらげとか、毒くら げ、それと、よそでは見ることの少ない「夏水仙」を撮った。総じて、観光写真 もあるが、どちらかと言うと「記録写真」が多い。

アルバム

  8/17に田舎から帰って来て、翌18日(土)は暇だったので、懸案の「焼 き付け」をしてみた。
電源コードが二本、カメラとプリンターをつなぐ接続コードが一本と、接続が やや面倒だが、プリントする段になると、がぜん簡単になる。カメラの画面で選 んで、あとは、セットボタンを二回押すだけ。で、たちまち、名刺判のみごとな カラー写真が手に入る。一袋が18枚単位なのだが、あっと言う間に19枚焼い てしまった。
そうなると、次はアルバムが問題だ。最初は、写真屋でサービスでくれる簡易 アルバムが良いのでは、と店に行ってみたが、残念、写真ごとにしっかりした仕 切りがないので、写真が動いてしまう。
そこで、もう一度、近くの文具屋に行ってみたら、コクヨの「名刺用ホルダー」 (120枚用、500円)がピッタリだった。まだ8ページしか使っていないが、 これから増やしていくのが楽しみである。19日は、山梨のFさんたちに、以前から憧れていた南アルプスの夜叉神峠・ 広河原まで連れて行ってもらった。狭い道やトンネル内での車のすれ違いがスリ リングだった。今回撮った十数枚をまたあす自分の部屋で焼き付けようと今から 楽しみにしている。

 

 

 

 

(KK西研究所・所長 西 順一郎)