シャッター優先がない! |
2001/09号に「新しいカメラ」と題してキャノンIXY300のことを書いておいてまだ五か月というのに、「またまた新しいカメラ」を書くのは気がひけるのだが、、。(^^;; 上記IXY300を入手したのが7/01。やっとまともに使えるようになったのが7/31。 最大のメリットは、「CP-10」という小型携帯昇華型プリンター(3万円)と即つながるということだ。撮ってすぐにでも、自分の好きな写真を選んで、何枚でも自力で焼くことができる。これでいろいろと面白い記録が撮れた。 それはそれで大変画期的で良かったのだが、10/14に佳恵と二人で奥鬼怒へ紅葉狩りに出かけた。そのとき、とある小さな滝のところで、流れ落ちる滝を撮ろうと思ったら、いくら探してもスローシャッターがない。高速シャッターもない。要するにシャッターは自動で、「シャッター優先」という機能はないらしいのである。 それまで、IXY300は、200に比べて高級だと思っていたので、がっかりしてしまった。 そうすると、自分が欲しい「シャッター優先」や「絞り優先」はデジカメにはないのだろうか? いろいろ探してみると、同じキャノンで、パワーショットG2というやや高級機種にはあるようだ。しかしこれは、重いし、高い。 ・・・などと思い悩んでいるうちに、いやいやG2まで買わなくても、S30/40というこの秋売り出したばかりの姉妹機種が、なかなか凝った凝り性の中級機種なのだということが分かってきた。(S30というのは300万画素、S40というのは400万画素という意味。ちなみにIXY300は、200万画素だが三倍ズーム。) |
カメラダイレクトが欲しい! |
この「S30/40」にはショッキングな思い出がある。 それは、IXY300を買ってニコニコしてCP-10で名刺大のカード型カラー写真をいろいろと焼いていた折も折、キャノンからある日、「いいや、S30/40とプリンターF890PDを買えば、カメラダイレクトで、自由に写真が焼けるよ」という新聞広告が出たのだ。つまり、IXY300まではCP-10までは動かせるが、S30/40にしてくれれば、何と大型プリンターがそのまま直結で動かせるというものだ。 もう何年も前から「PRINTON」という、PCがなくてもメディアを突っ込めば即写真になるものが欲しかったので、これは相当なショックだった。しかし、買ったばかりのIXYを三か月でS30/40に買い代えて、これまた2000年年末に買ったばかりのまだ一度しか年賀状を印刷していない新品同様のF870をたった一年で良く似たF890PDに買い代えるというのは、いくらなんでもやり過ぎというものではないか? ・・・そうこうしているうちに、この冬の年賀状がIXY300/F870の組み合わせで予想外にうまくいったので、上記の不満は忘れてしまった。 |
CP-10の画質イマイチ |
しかし、それでもどうも気になる。自分のカメラが、イザというときに、思いどおりの作画ができないというのは不満だ。 かつ、もう一つ、CP-10も、紅葉を焼いてみて分かったのだが、画面上ではすごく透明でくっきりと良い発色をしているのに、焼いてみると、くすんで、曇天のようになってしまうのだ。 やっぱり、晴れは晴れ、曇りは曇りとハッキリ分かれたほうがいい。となると、本当はCP-10でなくて、F890PDでいろいろと画面を調整してPドンしたほうがよいのだ。 ・・・と思っていたら、2/16-17のMGフェスティバルが目前に迫ってきた。 S30とS40とでは、意外なことに、一万円安いS30の方が、S40よりも画素の大きさがわずかに大きいだけ感光性能が高い。これは、かねてから奥飛騨さんや評論家文月涼氏が強調している点だ。直前にも奥飛騨まで電話して、最終確認した。 |
売却! |
二月に入ってから決心もかたまり、IXY300一式を、もとのケースに収めてみた。全部品、一つの欠品もなく、簡単にそろった。これなら、中古買い取り店に持っていける! というわけで、2/11の建国記念日に、早速昼から秋葉原に出動した。かねて、自分の行きつけの上野タックインの秋葉原店を見つけておいたので、この日は、まっすぐその店へ直行した。 若い店長がいて、2.2万円で買い取ってくれた。で、即「S30」も発注してきた。5.7万だろうと言う。 帰路、二三の大型店を見回ると、だいたい59,800が多い。よほど即日買おうかなと気が動いたが、そこをなんとか我慢して、この日はわが家に帰った。 |
トリミング印刷 |
2/13朝に電話してみると、「入った!」というので、飛んで行った。「5.3万でいいです。」というので、税込み5.5万円台を支払って、店を出た。 しかし、本体だけでは使えない。その足でLAOXコンピューター館に寄って、
を買う。 シャッター優先などは、八ミリでは昔から常識だ。タヒチに行ったときなど、飛行機の窓から、回転しているプロペラが止まって見えるような高速撮影も簡単に選べた。 ■ |
(KK西研究所・所長 西 順一郎)