今年こそ子供MG応援に行くぞ

八月第一火水木は毎年「子供MG」と決まっている。今年で第15回め。最初はだいたい10名前後だったものが、年を追って増えて、去年が28名、今年は27名。なんと五卓だ。今年は、特に二番目の孫娘が小学三年で初参加するので、私もずいぶん以前から、「みおの初MG」という八ミリを撮ってみたいと夢想していた。ところが、この二三ヶ月、一眼レフに凝っているので、(どうしようかなぁ、いっそ一眼で撮るか・・・)と迷っていた。

8/4(火)、子供MG初日が始まった。基本的には、この3日間、私はずっと我が家でお留守番をすることになっている。ところが、今年は特別だ。初日は、我が家でおとなしくしていたが、二日目は三浦海岸へカメラか八ミリを持って、撮りに行くつもりだ。

一眼のレンズは、18-125ミリの中倍率ズームと、キャノンの明るい単焦点レンズを持っていく。これは簡単に決まった。ところが、八ミリのほうになぜかなかなか食指が動かない。

8/5(水)二日目。当日の朝になって、やはり一眼だけだと、現地に行ってから、(ああ、やっぱり八ミリも持ってくるべきだった)と悔やむことになりそうなので、急に両方持っていくことに意思決定した。<

あ、電池がカラだ!

幸い、この日は5時台に目が覚めたので、ここ半年使ってない八ミリを急遽探し出す。スペアのフィルム(DVDのこと)も思ったより簡単に見つかった。ここまでは良かったが、問題は、前回使ったのがなにしろ一月の越後湯沢スキー以来、ということで、二つある電池が、一方は完全にカラ、もう一つはわずか13~14分ぐらいしかパワーが残っていない。

まず、日時設定から始めた。フィルムの初期化もしておかなければならない。
ケースを出してみると、まだ購入以来一度も使用形跡のないAC電源が中にある。ともかく充電充電。

一個はバッテリーチャージャーで普通に充電。もう一つは、本体に付けたままAC電源につないで見ると、こっちの方でも本体内充電が可能。これは良く出来ている!

かくて、「泥棒の縄ない方式」で最低限の充電をして、715には家を出た。これで、845ごろには、マホロバマインズの会場に間に合うはずだ。朝飯は着いてからということで、まずは電車が先。

845、三浦海岸着

特急電車が三浦海岸駅に滑り込むと、ようやく昔取った八ミリ魂が目覚め始めた。まずは「三浦海岸」駅の表示を撮る。ついで845を指す時計を写す。後は会場のマホロバマインズの遠景を撮り、入り口を撮ればいい。それにしても、何階だろう? 急に思いついて、八ミリをオンにしたまま、フロントの女性のところへ。
「あの~、西研究所は何階ですか?」
「エ~ト、12階、1220です。」
「ありがとう。」

部屋の入り口には、溢れんばかりの子供たちの靴、くつ、クツ・・・。みんなきれいに揃っている。ここでも八ミリを構えたまま、中に入る。まだ時間前なのに、中ではなぜか決算の真っ最中。

今回の参加者は27人。うち最年少の小学三年生が3人。見ると、びっくりするほど幼いというか、可愛い参加者が混じっている。一人は、一関の高柳東子ちゃん(お姉ちゃんは風子ちゃん五年)、四国徳島の堀家優太くん、それにうちの孫娘。

その27人が五卓に分かれて、普段は三卓しか置けないはずの研修室にぎっしり。講師の佳恵はただいま採点中。六人のサポート君たちが決算の補助で活躍中。私も頼まれないのに、超初心者の堀家君のマトリックスを途中から援助した。

ゲームはやっぱり八ミリよ

この八ミリは15倍ズームだし、暗い部屋にも強い。おまけに広角にすれば、接写も利く。壁に成績グラフのほか、「クラス分け表」も打ち出してあるが、これもくっきりと写すことが出来た。ひとわたり撮ったところで余裕が生まれたので、今度はやおら一眼レフのほうをリュックから引っ張り出して、決算奮闘中の皆さんの表情を、出来るだけ沢山撮って回る。

先日の渋谷のホテルでの撮影経験から、ここも結構暗かったし、ISOを800まで上げて、撮って回ったが、それもやりすぎかと途中から400に落として撮った。(これは後で見ると、むしろ失敗だった。)

ようやく皆の決算が全員済んで、待望の第四期へ。ゲームとなると、何と言っても八ミリの出番だ。雰囲気・表情・入札の元気な声・活気など、カメラではとても捉えられない取材ができる。だから、もっぱら八ミリで、後日、父兄両親にも見せることを考え、いろんな人と表情、名前、会社盤などを撮って回った。

四期が終わり、決算前に昼が来て、マホロバ名物のカレーバイキングへ。これに加えてもらって、この後プールへ行く皆を見送って、マホロバを後にした。

明るいレンズがなぜ必要か?

 我が家に帰って、早速今日撮ってきた写真のインデックスを作り、全数を焼いてみる。ここでびっくりしたのは、ISOを800にセットしたのは案外間違いではなかったということと、途中、結構明るいからと400に落としたのは正解ではなかったということ。なんと、大多数の写真が何十分の一秒、中には十分の一、十五分の一秒というのも少なくない。よくこれでさほどぶれずに撮れたものだと後になって感心。しかし手振れは思ったより少なかったものの、被写体ブレが結構あった。

結論は、あの場合、「Tvシャッター優先」で125分の1をむしろ選ぶべきではなかったか、ということ。

さらにもう一つ、最初に予測して、せっかく持って行ったキャノンの「EF50ミリF1.8Ⅱ」という明るい単焦点レンズを、その場になるときれいに忘れてしまい、18-125ミリの中倍率ズーム一本やりになってしまったこと。

つまり「室内では明るいレンズ」という定石がまだまったく身についていないので、先日天祖神社で孫の七五三を撮るときには成功したにもかかわらず、今回はきれいに忘れてしまったことが悔やまれる。

(KK西研究所・所長 西 順一郎)