初めてナビを使う |
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盆帰りで、初めてナビというものを使ってみた。地図好きの自分がなぜこれまでナビを使っていないかというと、そのハードソフトの急激な革新の進展性による。vicだ、DVDだ、HDDだと、ナビの進展はここ十年倦むことなく続いた。ひところのワープロ革命・デジカメ革命と同じで、日進月歩、秒進分歩、すべての商品は二三カ月で、たちまち陳腐化する。これでは買えない。
デジカメはここへ来て、ようやく落ち着いた観があるが、これまでに少なくとも5台は買い代えた。 ナビも毎回(今度こそ買おう)と思うのだが、いざとなると、(ちょっと待て)となかなか踏み切らない。新製品は意外に高額なのと、陳腐化が怖いからだ。 今回はレンタカーの営業所長が、「ナビは如何ですか? 一日500円」というので、すぐ飛びついた。馴れた道だが、ナビに触れる良いチャンスだと思ったからだ。 |
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ナビはすごい! |
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一番感心したのは、平戸の志々伎の○○という伯母のうちに行くので、その電話番号を入れたところ、ちゃんと現地の大浜へ一旦出て、そこから右折して数十メートル、郵便局の前で止まるところまで、細かく適切な指示が出たことである。 そのうちへのアクセスの仕方は二三通りあるが、ちゃんと我々が日ごろやる通りにピタリと出たのには感心した。あわせてもう一つ感心したのが、「到着時間の予測」である。これは、はるかに離れた地点から、「あと何キロ、これで行くと、到着は○時○分ごろ」と出るのだが、途中半信半疑で信じていなかったところ、実際に1559に予測通りに到着したのには驚いた。勿論途中で休んだり、道草を食ったりもするが、その度に正確に変更再予測するのである。これは凄い。STRACのG予測も、これほど見事に進めば、経営者はありがたいだろう。 もう一つ、ナビだから出来たこと、ナビがなければ出来なかったことも一つあった。それは、8/14に、平戸島の付属島「生月島」の姉のところへ行くのに、途中隣村のお寺に寄ってから行くもので、本来のルートから右へ逸れてしまった。 この道は、「船木みち」と言って、昔から知ってはいるが、一度も入ったことのない道である。しかし、これは面白いなと思ったので、ドライバーに提案し、ナビの言うとおりに走ってみた。結果は大正解! そのルートは、昔ながらの平戸の田舎の良さをそのまま残した、雰囲気も景色も素晴らしいドライブウエーだったのである。 途中、何度か停車して写真を撮りたい誘惑に駆られたが、つい諦めた。ほんとうに美しい海辺の磯の透明な水、遠近の島影、これぞ平戸という景色だった。こんな道が平戸南部にあるなんて、私も生まれてこの方65年になるが、ついぞ知る由もなかった。ナビよ、お主もなかなかやるのう! |
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さて、問題は? |
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(KK西研究所・所長 西 順一郎)