11/03(文化の日)から07(日)にかけて行われた『バリ島MG研修ツアー』で一番苦しかったのは、11/06(土)のレンボガン島シュノーケリングツアー(オプション)だった。何しろ、いい気分でスタートしたモーターボートが、出発の20分後には大海原の真ん中で突然の「ガス欠」、漂流開始。一時はどうなることかと極度に不安であったが、もう一つは最初(片道45分なら大丈夫だろう)と思って乗った船なのに、途中で思わぬリスクカードから、長時間の横揺れをこうむることになってしまった。懸命に水平線を見つめて抑えようとつとめるが、たまらずついに二回ほど戻してしまう。そのときの皆さんの親切のありがたかったこと!

さて、待ちに待った救助船が一時間半後にようやく到着。そして目的地に着き、飛び込んだ海はなんと寒流で21度。ドリフト・シュノーケリングどころではない。

しかし不思議なことに、そこからわずか2~3キロ西へ行ったレンボガン島北側の海は、28度と嘘みたいに快適。楽しくて、思わずニコニコのえびす顔になって皆に冷やかされた。

最初の予定者九名のところ、直前に中越地震のため七名に減ったが、チームワークの方はたいへんに良かった。特に、この三月まで現地に二年九ヶ月駐在していたYOさんがメンバーの一員だったので、どんな添乗員よりも心強い。前にも二度ほど来たことがあるそうで、何かと配慮が行き届いている。しかも現地語ぺらぺらだから、恐れ入る。食事は、すべて美味しく楽しかった。特に最後のホテル・アマヌサ(アマンGP、贅沢ホテルチェーンの一つ)でのフェアウェル・ディナーは当りだった。料理はもちろん、舞台装置が最高。やさしくほほをなでる夜の微風。オープンエア、かつ丘の上なのに、蚊一匹・虫一匹飛んでこない。

名のある建築家による高尚で贅沢な空間と建築。眼下の青く光る巨大なプールサイドから響いてくる、まるでビブラホーンのような見事なガムラン音楽。あのCDがあればぜひ欲しい。

 MG二日目の「キャッシュフロー付きSTRAC表」がメンバーに大好評で、直前に急遽参加を決定された小川税理士先生もご満悦。さらに、最終日(日)の午前中に設定した「YOさんの事例発表」が素晴らしく、途中から(これはまるでハーバードのケースメソッド=事例研究にそっくりじゃないか)とひそかにほくそえんだ。

STRACだけでなく、「会計恒等式」(イン・アウト・残)を自家薬籠中のものにし、それとマイツールとを組み合わせて、見事にインドネシア工場で成果をあげた話はめったに聞けるものではない。次の「MGフェスティバル」(2/19~20)での再発表もきっとうまく行くだろう。

タヒチへ。バリも良かったが、タヒチはさらに良い!

バリとの違いは、人種の差--アジアとポリネシアの差にあるのかも、、、。
タヒチの自然は極上に美しく、人間は天真爛漫でゆったり・悠々としている。その上、固有の歌と踊りの文化レベルがまた非常に高いと来ている。

タヒチ→シンガポール→バリと三連荘で参加率100%のtiareさんには、あのタヒチでの強烈で甘美な思い出が、しっかり焼きついているのがよく分かる。

片道11時間、月曜日に出て翌月曜日に帰る足かけ8日間の旅だが、タヒチのコスト・パフォーマンスはべらぼうに高い。

今回バリに参加した仲間たちを、いずれまたタヒチにご案内できる日が来れば最高だなぁとつくづく思うのです。

(KK西研究所・所長 西 順一郎)