気が重い3/15
3/15の確定申告は気が重い。年に二回、決算があるようなものだ。第一の決算は会社の決算で、この方は、昔と違い、二年ほど前から「月次決算」が可能になったので、ずっと楽になった。
以前は日常の仕事が忙しく、かつ出張も多かったので、決算のような後ろ向きの仕事は、普段はなるべくやらないことにしていた。年末ならヒマなので、12月に決算業務をやろうと、わざわざ11月末を年度の締め切りにしたくらいである。
最近は、昔に比べてかなり暇になったし、平日は在宅も多いので、普段から財務データの入出力が出来る環境になった。つまり「月次決算」が可能になったのである。
もう一つの決算は個人に関するもので、これが3/15の確定申告だ。二人分ある。一つは妻のもので、これは税理士からもらう源泉徴収票と、保険会社の証明さえあれば、簡単に終わってしまう。
医療費控除が大変
こうして、彼女の分は2/27には早々と終了していたのだが、自分のものは、一週間以上遅れの3/07(月)からようやく着手ということになった。
私のは大変だ。
(1)収入関係(受け取り年金を含む)
(2)不動産収入
(3)医療費控除
と、山が三つもあるからだ。
第一・第二は毎年やっていることで特に言うこともないが、今年はなにしろ第三の医療費控除がある。
しかし考えてみると、昨年のマイツールMX会計の各月のデータが、まだ消されずにディスク内に残っている。
私は、公用も私用も、入出金はすべて一冊の金銭出納簿に記録し、月次決算の中で「私用」として処理する形をとっている。だからこんなときは、SHドンだけでデータを集めることができるのである。
1月分だけは、すでに今年の月次のオートを走らせたので、中身が書き換えられてしまったが、2月以降については、まだオートをやっていないので、データが助かっている。あの中からまず私用(コード414)だけを取り出して、さらにその中で医療関係だけにマーキングを施せば、ほぼきれいに1年間の仕訳データがそろうだろう。
そのデータと、金銭出納簿からはずしてきた領収書とを照合すれば、全データがそろうことになる。
そこでさっそく、各月のディスクから「414」だけをSH(サーチ)でかき集め、その中で医療に関係したものを「444」と仮コード付けをしていった。C5=444でSHドン。こうして簡単に一年間の医療費がそろった。
さぁ、いよいよTMだ!
今回、医療費集計を経理データでやることにしてありがたかったのは、
444/111 が、私関係で、
444/112 が、妻関係と
誰の分か所属がハッキリしていることだった。
それにしても、TMをやるには、まず求められる「フォーマット」がわからないことにはどうしようもない。そこでとりあえず区役所に走っていって、「医療費袋」をもらってきた。袋のオモテを見ると「個人別・病院別に金額を書け」とフォーマットが印刷されている。
幸い、個人は上記のように「貸方」に明記されている。
病院名は、実際のマトリックス入力時には、いつもテキトーに「歯医者」などと入れているが、これをきれいに「F医院」「A歯科」などと正確に書き直さなければならない。しかしこんなことはコンピューターでは簡単だ。
分離思考で時間節約
大変なのは、データと領収書(現物)との照合である。しかしこの点も、個人別・病院別に領収書を並べるのはやめて、まずデータの方だけを三ヶ月ごとに四枚の紙に出しておき、それぞれの紙に、該当の領収書をホッチキスでとめていくという方法にした。(領収書を日付順に紙にとめるのは、毎月私が経理でやっている方法である。)
このように、現物は「日付順」/データはTMで「個人別・病院別」と分離思考したので、作業がとても楽になった。
もし「TM」(マトリックス集計)命令がなかったら、現物を個人別・病院別に集めることになるので、また一仕事やらなければならなくなったところだ。
TMさん、ありがとう。あなたのおかげで税務署さんの言うとおりの集計が、ウソみたいに簡単に出来上がりましたよ。
今回は、受取保険がなかったので、思ったより多い医療費控除を計上できた。
このあと、H税理士がとてもスピーディーに打ち返してくれたおかげで、3/09(水)昼前には、清書して投函することができた。
で、午後には、解放感いっぱいで、妻と二人、羽田近くの城南島へ飛行機の写真を撮りに出発できたのである。
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(KK西研究所・所長 西 順一郎)