久方ぶり、大楠山へ
昨3/12(木)は一日好天で、即山歩きに行くことにするが、いつもの高尾山は折から杉花粉の最盛期だし、久しぶりに三浦半島の大楠山(242m)を東西縦走してみようかという気になった。
朝10時過ぎにJTBに切符とりに寄り、その足でJR横浜から京急に乗り換えて、「安針塚」(あんじんづか)駅に降りる。駅員に「どこか弁当を売ってるとこありません?」と聞くと、目の前右側に懐かしいスーパー・グレートが。
助六と赤貝の缶詰とジャーキーを買い、西のかた塚山公園へ向かう。1145スタート、1215到着、標準時間どおり。三浦按針夫妻の墓はよく知っているので今回はスキップし、裏から小道を南西へ降りていく。横横の横須賀インター下を通過。
道端の自販機センターにベンチが二脚あった。そこで弁当を開く。しかし、まだまだ先が長いし、なにしろメインディッシュはこれからなのだから、落ち着いてはいられない。約10分でそこを発って横須賀・葉山間のバス道路に出る。ここで西へ数百メートルずれると、いよいよ本番の大楠山登山道入り口である。
時計を見ると、早くも1315だから、おちおちしてはいられない。ここからゴルフ場とっつきまでが遠かった。ガイドマップでは、登山道入り口から大楠山山頂まで1.2キロ、40分と書いてあるのだが、実際に山頂に着いたのは1425だから、なんと70分もかかっている。ゴルフ場に届いてからがまた遠い。上り坂がけっこう残酷坂だ。このゴルフ場は、まるでスキー場のゲレンデのようだ。
1413、ようやく見覚えのある山頂下登山道に飛び出した。あと山頂まで500mとある。そういえば、途中の道案内に「山頂まで○○m(階段280段)」とかあったが、最終段階に来て、ああ、このことだったか! と「痛」感。
頂上
頂上は1425。思ったより狭く、周りのレーダー、マイクロウエーブのほかは、展望塔が一つあるだけ。戦時中の高射砲台跡らしいのと、二等三角点がある。ここから、下山路が西へ3キロあまり、約一時間となっているので、忙しい。とりあえず展望塔から周囲360度を見渡して、東西南北の写真を撮る。江ノ島は見えるが、冨士は見えない。丹沢までがせいぜい。東には東京湾内唯一の島と言われる横須賀の猿島、南には城ヶ島方面。
10分ちょっといて早々と下る。1450、先ほどの道標のところに再び戻ってきた。ここから芦名口のバス停まで2.6キロというが、気がせいているので、その程度の距離でも「長いな~」と感じる。飛ばしに飛ばして、足はガクガク。
京急が出しているガイドマップが役に立った。普段ならこの地図の上に通過時間を記入していくのだが、今日はキャノンのSX110という愛用のカメラを持ってきているので、撮りさえすれば、後で撮影時間を覗くことができる。記録はカメラ任せ。(今日は、プリンターでインデックスを印刷して、それに時間を記入してこの原稿を書いている。)
歩数計
1530ごろ、ようやく下のバス道路に飛び出す。芦名口。下校時らしく、中学生たち数人と若いご婦人一名がバスを待っている。程なく逗子行きのバスが来た。葉山を抜けるのに結構時間がかかる。
JR逗子駅。横須賀線1605には間に合わず、その次の1626、千葉行きに乗る。一時間後、東大井に帰ってきた。
腕時計の歩数計を見たら、なんと今日一日で28800歩を歩いている。結局、寝るまでには三万歩にたっした。
今回は、20年ぶりの大楠山で、塚山公園から大楠山頂までがあんなに大変とは思わなかった。この次には、もう一時間早くスタートしたほうがいいだろう。
考えてみると、私が横須賀に住んでいたのは昭和51~61年(1976~86年)まで。
もうあれから20年にもなる。地元にいたときにはこの辺の山も珍しくなかったが、都内に移ってからはむしろ高尾山ばかり。たかが242mとなめてかかったが、意外とすそが長い。疲れたのは高尾山(599m)以上だった。
(KK西研究所・所長 西 順一郎)
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