タイトルも、表紙も冴えないが、中身はとても面白い!
著者はオーストラリアの若い優秀な天文学者。
我々は、中性子星やパルサー、赤色巨星、白色矮星などは、言葉の上では知っているが、その内情はまったく知らない。
この本は、表現の上手な専門家が、難しい数式を一切使わずに、それを目の前で見ているかのように解説する。まさに、知りたかったことを的確に教えてくれるのだ。ここ十年、20年の最新の宇宙科学がよくわかる。
全体に非常に面白かったが、最後のところについている付表や引用文献などを先に読んでいたら、これだけの情報をいかにして集めたかが分かってもっと良かった。 もう一度読み返したい。
(KK西研究所・所長 西 順一郎)