昨日広島から帰って、(このところ妻は海外なので)、夕食は何にしようか、と考える。 久しぶりにバーミヤンも考えたのだが、ふと、ここ一年以上行っていない大井町踏切横の餃子屋を思いついた。

 五時台。早いが、すたすたと踏切へ行き、店に入る。 「餃子ライス、酒はひやで」。酒は400円。コップ酒。辛口と書いてある。 餃子ライスは、先客もあり待たされる。

 その間に、内田ユキオの『いつもカメラが』を読む。最近買った富士フィルムのX100sの同氏の解説本が素晴らしく、びっくりして、この人の本をさらに二冊アマゾンした。

 何ページか読み進むうちに、ようやく主力の餃子ライスが現れる。餃子はよく焼けた大きなのが六個だけ。スープつき。

 読みながらかぶりつける、気の置けないところが、こうした庶民の店の良いところだ。 半分行ったところで、「もう半皿」と追加発注。

 ふと見ると、呑みにくいと思ったお酒が、いつの間にか四分の一ほどに減っている。 おかしい。呑んだ記憶がない。

 支払いはトータルで1300円。 家路を急ぎながら、いや~、美味しかったなぁと、何度も反芻する。 考えてみると、以前も同じパターンだったな。

(KK西研究所・所長 西 順一郎)