利益拡大の科学」をめざして西順一郎が昭和40年代に企業内で開発した管理会計「戦略会計」の手法。ベースに、会計恒等式とDC(直接原価)+LP(線型計画法)をもつ。
原価には「DC」(直接原価)と「FC」(全部原価)の二種があるが、商業が使っているDC(直接原価)に対して、メーカーが税法やその他で義務づけられているFC(全部原価)は、世の中で主流になっている。
ところが、FC(全部原価)は、材料費だけでなく、固定費を配賦しているため、数量が倍になると、固定費の負担が半分になるなど、非線型性をもつ。このため、意思決定や将来の予測、経営計画等に錯覚・勘違いをもたらす。
その点、固定費を配賦しないDC(直接原価)は、単純なので、原価のマジックをおこすことがない。
このDC(直接原価)に「LP」(線型計画法)をプラスして、かつ簡素化したSTRACは「要素法」であり、「企業方程式」で表され、「利益感度」が利用できる。ビジネスマンとして、最低限理解しておきたい利益拡大の手法である。